第30回 「日本語複合動詞の意味論」

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内容

第30回 「日本語複合動詞の意味論」
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日本語の語彙的複合動詞の意味について講義する。まず,コンストラクション形態論という形態論の理論 (Booij) について紹介する。その後,日本語複合動詞がコンストラクションとして捉えられることを論じる。その中で,複合動詞の諸特性が,階層的なコンストラクションスキーマによって捉えられることを示す。また,フレーム意味論と呼ばれる意味理論 (Fillmore) について紹介し,複合動詞に見られる意味的な制約が意味フレームに言及することによって説明できることを示す。陳奕廷,松本曜『日本語語彙的複合動詞の意味と体系』の内容を要約的に紹介すると同時に,そこで論じきれなかった部分にも一部触れる予定である。

日程

  • 平成30年9月18日 (火) 10:30~18:10
    1. 10:30~12:00
      コンストラクション形態論
    2. 13:00~14:30
      コンストラクション形態論と複合動詞
    3. 14:50~16:20
      フレーム意味論
    4. 16:40~18:10
      フレーム意味論と複合動詞

講師

  • 松本 曜 国立国語研究所 教授 (理論・対照研究領域)
    上智大学外国語学部卒業。スタンフォード大学大学院Ph.D取得。東京基督教大学,明治学院大学,神戸大学を経て,現在国立国語研究所理論・対照研究領域教授。
    専門は意味論。著書に以下がある。
    『Complex Predicates in Japanese』 (CSLI Publications),『認知意味論』 (編著,大修館書店),『移動表現の類型論』 (編著,くろしお出版),『日本語語彙的複合動詞の意味と体系』 (陳奕廷と共著,ひつじ書房)

会場

京都大学 吉田キャンパス南構内 総合人間学部棟 1B07教室
京都市左京区吉田本町

定員

30名 (予定)

受講料

無料

参加申込

受付は締め切りました。お申し込みありがとうございました。

  • 平成30年8月27日 (月) 締切。定員に達し次第,募集を締切る場合があります。
  • 応募者が定員を超えた場合は,大学院生の方を優先とします。
  • 受講者には8月31日 (金) までに連絡いたします。
  • 申込後,受付確認メールを送信します。
    3日以内に受付確認メールが届かない場合は,受付が完了していない可能性がありますので,下記 (国立国語研究所 管理部 研究推進課) までお問い合わせ願います。

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国立国語研究所 管理部 研究推進課
E-mail : ninjal-events[at]ninjal.ac.jp[at]を@に変えてください。
Tel. : 042-540-4353