第19回 「言語類型論の最新の動向 ―理論研究と応用研究の接点―」

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内容

第19回「言語類型論の最新の動向 ―理論研究と応用研究の接点―」
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近年,言語類型論の分野では,従来記述されていない,または記述が不足している言語・言語現象の詳細な記述,普遍性と多様性の探求に加えて,多くの言語のデータを格納したデータベースの構築およびデータベースに基づく実証的な研究・定説の検証,さらに地域的パターンの解明やその可視化といった新たな方法で研究が展開されている。また,受身や使役など統語的な現象に加えて,空間的な位置関係,五感に関する語彙を対象とした語彙類型論的な研究も盛んに行われている。このチュートリアルでは言語類型論の最新の動向を概観し,講師が近年行ってきた日本語およびアジア諸語を対象とした理論的研究・応用的研究や言語類型論の醍醐味を若手研究者向けに紹介する。

日程

  • 平成28年2月19日 (金) 10:00~17:40
    1. 10:00~11:30
      温度形容詞の類型論 90分
    2. 11:40~13:10
      名詞修飾表現の類型論 90分
    3. 14:30~16:00
      自他動詞の類型論 90分
    4. 16:10~17:40
      地域類型論の事例研究 ―基本動詞の文法化― 90分
  • 平成28年2月20日 (土) 10:00~13:10
    1. 10:00~11:30
      類型論的パターンの可視化 ―使役交替言語地図― (The World Atlas of Transitivity Pairs (WATP) ) 90分
    2. 11:40~13:10
      コーパスに基づく応用研究 : 基本動詞ハンドブック作成 「例文データバンク (仮称) 」 ―その構築と日本語教育への応用― 90分

講師

  • プラシャント・パルデシ 国立国語研究所 教授 (言語対照研究系)
    神戸大学人文学研究科講師,国立国語研究所言語対照研究系准教授を経て教授。専門は,言語類型論,対照研究。
    主な著書は『言語のタイポロジー-認知類型論のアプローチ』 (共著,研究社 2009),『自動詞・他動詞の対照』 (共編著,くろしお出版,2010) ,『有対動詞の通言語的研究―日本語と諸言語の対照から見えてくるもの』 (共編著,くろしお出版,2015) など。

会場

那覇市ぶんかテンブス館 会議室
沖縄県那覇市牧志3丁目2番10号

定員

20名 (予定)

受講料

無料

参加申込

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  • 応募者が定員を超えた場合は,大学院生の方を優先します。
  • 受講者には2月15日 (月) までに連絡します。
  • 申込後,受付確認の自動配信メールを送信します。
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受講に関するお問い合わせ

国立国語研究所 管理部 研究推進課
Tel. : 042-540-4374
E-mail : ninjal-events[at]ninjal.ac.jp