第16回「言語類型論的に見たアイヌ語の文法」
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内容
アイヌ語と日本語は同じ日本列島で話されていながら,まったく違う言語である。アイヌ語は現在のところ孤立言語と見なされているが,おそらく何らかの非常に古い語族の生き残りであり,日本列島における初期の文化を受け継ぐものである可能性が高い。アイヌ語には極めて豊富なヴォイス (態),名詞抱合など,言語類型論的に興味深い現象が多く見られるので,この講座ではアイヌ語文法の学習を通して受講生が専門として学ぶ言語,そして言語学全般についての理解を深めることを目標にする。また,講師がフィールドワークによって収集したアイヌ語の音声・ビデオ資料を視聴したり,アイヌ語のテキストを分析したりすることにより,言語・文化に関する理解を深める。
日程
- 平成27年3月21日 (土) 9:30~17:15
- 9:30~11:00
アイヌ語の概要 90分 - 11:15~12:45
文法関係 ―自動詞構文 対 他動詞構文― 90分 - 14:00~15:30
動詞句の構造 ―結合価を増やす操作― 90分 - 15:45~17:15
動詞句の構造 ―結合価を減らす操作― 90分
- 9:30~11:00
- 平成27年3月22日 (日) 9:30~12:40
- 9:30~11:00
名詞句の構造 ―修飾句と所有句― 90分 - 11:10~12:40
名詞修飾構文 ―関係節と補文節― 90分
- 9:30~11:00
講師
- アンナ・ブガエワ 国立国語研究所 特任准教授 (言語対照研究系)
1996年にサンクト・ペテルブルグ大学 東洋学部 日本語科 (ロシア) 卒業後,日本政府 (文部科学省) 奨学金研究留学生として大阪外国語大学,北海道大学に留学。早稲田大学高等研究所 (助教,任期付准教授) を経て,2012年から現職。
研究分野 : 記述言語学 (アイヌ語),言語類型論- アシスタント : 小林美紀 (国立国語研究所 プロジェクト非常勤研究員)
会場
京都大学 吉田キャンパス (本部構内) 文学部校舎
京都市左京区 吉田本町
- 京都大学 本部・西部構内マップ
- アクセス : 京都駅から市バス (206系統,17系統) で「百万遍」下車 (約35分)
行き先は,京都駅前時刻表メニューで確認してください。
定員
10名 (予定)
受講料
無料
参加申込
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- 応募者が定員を超えた場合は,大学院生の方を優先とします。
- 受講者には2月6日 (金) までに連絡いたします。
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国立国語研究所 管理部研究推進課
TEL 042-540-4374
E-mail ninjal-events [at] ninjal.ac.jp