令和3年度 国立国語研究所日本語教師セミナー (国内)

「国立国語研究所日本語教師セミナー」とは
平成28年度から国立国語研究所が実施する,日本語教育水準向上のための日本語教師を対象とするセミナーで,国内と海外で毎年1回ずつ実施します。
令和3年度の国内は,下記の日程で開催いたします。

タイトル

「地域における日本語教育の展開と共生社会 ~縦断調査の結果を踏まえながら」

日時

2022年3月27日 (日) 13:00~17:15

会場

Web開催 (Zoom)

内容

令和3年度 国立国語研究所日本語教師セミナー (国内)

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平成19 (2007) 年から実施,展開してきた地域の日本語教育現場における縦断調査の結果を踏まえ,定住外国人の日本語使用と言語生活の実態に関する報告を行うとともに,地域における日本語教育の展開と共生社会の今後の在り方に関して展望します。

本調査では,これまで,調査・研究のためだけの調査というよりは,地域の需要や要望に応えた調査を目指して,Welfare Linguistics (福祉言語学) 的な観点から,現地に定住する外国人学習者に対して,OPI (Oral Proficiency Interview) の枠組みを活用したインタビューを約10数年間 (第1期 : 2007年~2009年,第2期 : 2009年~2012年,第3期 : 2013年~2019年) に渡って行い,その際には,形成的なフィードバックをすることで彼らと出来るだけ寄り添いながら,学習支援を展開してきました。

本セミナーでは,縦断調査や教室運営の具体的事例を紹介・報告しながら,地域における日本語学習支援の現場への参加や協働活動における試行錯誤の過程について焦点を当てます。最終的には,本セミナーの内容が,例えば,今後も地域の日本語教育現場で実施・展開されると考えられる類似の縦断調査や日本語教室運営の充実に向けて,何らかの貢献が出来たらと思い,今回のセミナーを企画しました。

日本語教育,社会言語学,福祉言語学,隣接分野,領域や,人の交流 (人間交流),国際理解 (多文化理解,異文化理解) 等に興味がある方は,奮ってご参加ください。

共催

のしろ日本語学習会

スケジュール

13:00~13:15 趣旨説明「地域における日本語教育の展開と共生社会」 野山 広 (国立国語研究所)

13:15~14:30 「対話システム研究の現状と日本語教育研究者・実践者に期待すること」 伊東 祐郎 (国際教養大学)

14:30~14:40休憩

14:40~15:30 「OPI の枠組みを活用した縦断調査の意義 ~その可能性と醍醐味について」 嶋田 和子 (アクラス日本語教育研究所)

15:30~16:00 「縦断調査を通してみえてきたこと ~教室の活動,運営を通して」 北川 裕子 (のしろ日本語学習会)

16:00~16:10休憩

16:10~17:10 パネルディスカッション「今後の課題と展望 ~地域日本語教育の充実と共生社会の構築に向けて」

パネリスト
伊東 祐郎 (国際教養大学)
嶋田 和子 (アクラス日本語教育研究所)
北川 裕子 (のしろ日本語学習会)
コーディネーター (司会)
野山 広 (国立国語研究所)

17:10~17:15 閉会あいさつ
野山 広 (国立国語研究所)

参加申し込み

受付は締め切りました。お申し込みありがとうございました。

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受講料

無料

定員

100名

お問い合わせ先

国立国語研究所 管理部 研究推進課
E-mail : ninjal-events[at]ninjal.ac.jp[at]を@に置き換えてください。
Tel. : 042-540-4353