国立国語研究所 日本語学講習会

内容

国立国語研究所日本語学講習会
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みなさんが勉強している日本語の仕組み (文法) はどのようなものでしょうか。この講習会では日本語のいろいろな表現を取り上げ,その背後にひそむ仕組み (文法) を見つけ出す方法を紹介します。この方法を使って,日本語とみなさんの母語を比較して,似ているところや異なるところを一緒に考えてみましょう。

  • 協力 : 国際交流基金ヤンゴン日本文化センター
  • 後援 : 在ミャンマー日本国大使館

日時

平成31年2月23日 (土) 9:00~17:00

会場

Sedona Hotel Yangon Mindon Ballroom

No. 1 Kaba Aye Pagoda Road, Yankin Township, Yangon, Myanmar

プログラム

9:00~10:30 (90分)「日本語は特殊な言語,普通の言語? 世界の言語から見た日本語」 Prashant PARDESHI

全世界で使われている自然言語の数は6千とも8千とも言われています。この講義では,自然言語の一つである日本語の特徴を他の言語と比較しながら紹介します。

10:30~12:00 (90分)「コ,ソ,ア,ド : 指示詞 (Demonstratives) のなぞ」今井 新悟

指示詞はコ系,ソ系,ア系をさすが,これに疑問を表すド系を加え,これらをまとめて「こそあど」と呼ぶこともあります。この講義では,日本語の指示詞の現場指示と文脈指示の用法について他の言語と比較しながら解説します。

14:00~15:30 (90分)「Aが座って,Bを書いて,CにBを送った : 動詞の分類について」 Prashant PARDESHI

この講義では「述語 (predicate)」として使用される「動詞 (verb)」とその「項 (argument)」 (日本語で「が」,「を」,「に」のような格助詞が付くもの) の関係を表す文法カテゴリーである「格 (case)」について他の言語と対照をしながら解説します。

15:30~17:00 (90分)「なぐった,なぐられた,なぐらせた : ヴォイス (voice) 表現の体系」 今井 新悟

(1) AがBをなぐった。 (2) BがAになぐられた。 (3) CがAにBをなぐらせた。 (1) から (3) の文は典型的なヴォイス (態) の例である。それぞれ,能動 (文),受身 (文) または受動 (文),使役 (文) を呼ばれる。3文はいずれも「AがBをなぐった」という事態に関係しているが,その事態の描き方が異なっている。この講義ではヴォイス (voice) について紹介し,日本語の受身 (passive) と使役 (causative) の特徴について解説します。

講師

Prashant PARDESHI
国立国語研究所 教授 (理論・対照研究領域)
神戸大学人文学研究科 講師,国立国語研究所言語対照研究系教授などを経て現職。専門は言語類型論・対照研究。
今井 新悟
早稲田大学日本語教育研究センター 教授 / 国立国語研究所 客員教員
国際交流基金専門家,筑波大学教授などを経て現職。専門は日本語教育学,認知言語学,人工知能による学習支援。

定員

60名 (予定)

受講料

無料

受講対象

N2レベル以上の日本語学習者および日本語教師を対象としています。

参加申込

受付は締め切りました。お申し込みありがとうございました。

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申し込み期限 : 2月15日 (金)

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E-mail : ninjal-events[at]ninjal.ac.jp[at] を @ に置き換えてください。
Tel. : 042-540-4489