平成28年度 国立国語研究所日本語教師セミナー (海外)
- 「国立国語研究所日本語教師セミナー」とは
- 平成28年度から国立国語研究所が実施する,日本語教育水準向上のための日本語教師を対象とするセミナーで,国内と海外で毎年1回ずつ実施します。
平成28年度は,中国北京市内の大学において下記の日程で,平成29年度2月頃に国内で開催の予定です。
概要
タイトル
「日本語学習者コーパス (I-JAS) の概要と活用方法」
日時
平成28年10月21日 (金) 15:00~17:30
場所
中国,北京師範大学 后主楼 914
内容
本セミナーでは,2016年5月に第一次公開を実施した「多言語母語の日本語学習者横断コーパス (I-JAS)*」という発話コーパスの概要と活用方法について紹介します。
*公開中のI-JASの概要
現在,10ヵ国 (英語,中国語,韓国語,ベトナム語,ハンガリー語,フランス語,スペイン語,インドネシア語,タイ語,トルコ語) を母語とする日本語学習者に加えて,ロシア語とドイツ語の2言語,合計12ヵ国の母語の日本語学習者各15名ずつ,計180人分のデータと共に,国内の教室環境の日本語学習者15名,日本で生活をしながら日本語を学んでいる自然環境の日本語学習者15名,総計210名を公開している。さらに,比較群として,日本語母語話者15名についても同じタスクを行ったデータを同時に公開している。
スケジュール (予定)
- 15:00~16:30 (90分)
「学習者コーパスを用いた日本語教育研究の可能性と広がり」 - 16:30~16:45 (15分)
休憩 - 16:45~17:05 (20分)
「日本語学習者コーパス研究の展望」 - 17:05~17:30 (25分)
質疑・応答,意見交換
講師
- 迫田 久美子
国立国語研究所 客員教授 (日本語教育研究領域)
広島大学教授を経て,2012年国立国語研究所日本語教育研究・情報センターに転任,センター長,教授を経て,2016年から現職。- 専門領域 : 日本語教育方法学,第二言語習得研究
- 主要業績 :
- Kumiko Sakoda (2016) Errors and Learning Strategies by Learners of Japanese as an L2. In: MINAMI Masahiko (Ed.) Handbook of Japanese applied linguistics, 129-150. De Gruyter Mouton.
- 迫田 久美子 (2012) 「非母語話者の日本語コミュニケーションの工夫」 野田 尚史 (編) 『日本語教育に必要なコミュニケーション研究』 くろしお出版. 他
- 野山 広
国立国語研究所 准教授 (日本語教育研究領域)
国内外の日本語教育機関の非常勤・客員講師や,文化庁文化部国語課の専門職 (日本語教育調査官) を経て,2004年から国立国語研究所に勤務 (2010年から現職)。- 専門領域 : 多文化・異文化間教育,日本語・国語教育,社会言語学,言語計画・政策研究 等
- 主要業績 :
- 平田 オリザ,牧野 成一,野山 広,川村 宏明,伊東 祐郎 (2012) 『対話とプロフィシェンシー ―コミュニケーション能力の広がりと高まりをめざして―』 凡人社. 他
- 構築に関わったWebサイト「こどもの日本語ライブラリ」
定員
100名
参加申し込み
feixiaodonghi[at]163.com (費 暁東) までご連絡ください。
申し込み締切
平成28年10月10日 (月)
受講料
無料
お問い合わせ先
国立国語研究所 管理部 研究推進課
E-mail : kenkyu-shien[at]ninjal.ac.jp
Tel. : 042-540-4353