国際シンポジウム 「北京日本語学習者縦断コーパス (B-JAS) の構築と応用研究」
- 開催期日
- 2019年10月20日 (日) 8:30~17:30
- 開催場所
- 北京師範大学 後主楼 914 学術報告ホール (中国 北京市新街口外大街19号)
- 主催
- 北京師範大学 外国語言文学学院
- 共催
- 国立国語研究所 日本語教育研究領域 「日本語学習者のコミュニケーションの多角的解明」
概要
現在,多様な研究分野において,データベースの構築が盛んに行われています。こうした中,日本語教育の分野においても,日本語学習者向けのコーパスを構築し,それを活用しつつ研究を進めることが求められています。そこで,国立国語研究所,北京外国語大学北京日本学研究センター,北京師範大学日本語教育教学研究所の3者が研究連携を行い,「北京日本語学習者縦断コーパス (B-JAS) 」を開発しました。このコーパスは北京師範大学日本語学科の学生を対象に,4年間かけて日本語の産出データを継続的に収集したものです。インタビューデータや作文データ,日本語レベル測定テストの成績を通して,学習者が大学を卒業するまでの習得の一連の過程を見ることができます。日本語をゼロから学ぶ学習者を対象に構築した,他に類を見ない縦断コーパスとなっています。
コーパス構築のための調査終了を記念し,2019年10月20日,国際シンポジウム第二部「北京日本語学習者縦断コーパス (B-JAS) の構築と応用研究」を中国・北京師範大学にて開催いたします。本シンポジウムは講演や研究発表などの時間を設け,数多くの研究者が研究成果を報告する予定であり,学術交流や共同研究の土台となることを期待しています。
プログラム
8:30~11:30基調講演「学習者コーパスから見た習得過程と成長」
- 「話し言葉に見る学習者の成長 ―フィラーを中心に―」
石黒 圭 (国立国語研究所) - 「授業や教材に遡って B-JAS を見る」
林 洪 (北京師範大学) - 「コーパスの構築とともに成長してきた私たち」
学生代表
13:30~17:30研究発表会「北京日本語学習者縦断コーパス (B-JAS) の応用研究」
- 「学習者コーパスから見た「~と思う」の習得過程」
布施 悠子 (国立国語研究所) - 「コーパスの動詞活用形のアクセントの習得研究 ―「~て/た」のアクセントを例に―」
張 林 (北京師範大学) - 「学習者コーパスから見た「漢字語彙」の習得過程」
費 暁東 (北京外国語大学) - 「学習者に対する縦断的ビリーフ調査の結果から見えてきたこと」
野山 広 (国立国語研究所) - 「ロールプレイから見た学習者の成長」
朱 桂栄 (北京外国語大学) - 「学習者コーパスから見た「でしょう/ていた」の習得過程」
曹 大峰 (北京外国語大学)
連絡事項
- 参加費 : 無料 (先着80名)
- 交通費と宿泊費 : 自己負担
- 参加申し込み : 受付は締め切りました。お申し込みありがとうございました。 (締め切り 10月9日)
- 問い合わせ先 : 張 林 (0086-13671207255) lin.zhang[at]bnu.edu.cn[at]を@に置き換えてください。