「学習者コーパスから見た日本語習得の難易度に基づく語彙・文法シラバスの構築」研究発表会 概要

プロジェクト名
学習者コーパスから見た日本語習得の難易度に基づく語彙・文法シラバスの構築 (略称 : 語彙文法シラバス)
リーダー名
山内 博之 (実践女子大学 教授)
開催期日
平成25年9月17日 (火) 13:00~15:00
開催場所
国立国語研究所 1階 中会議室 (東京都立川市緑町10-2)

発表概要

名大会話コーパスから考える文法シラバス岩田 一成 (広島市立大学 講師)

初級シラバスを「話し言葉のコーパス」と仮定して議論を進めるとどういう問題点が見えてくるのか考察したいというのが,本発表の目的である。具体的には2点の研究課題がある。ひとつは,名大会話コーパスの中から初級シラバスに採用されている高頻度出現項目を抽出すること,もうひとつは,初級シラバスに採用されていないけれど高頻度で出現する項目は何か明らかにすることである。

日本語能力試験から見た文法シラバス森 篤嗣 (帝塚山大学 准教授)

旧日本語能力試験は,「分析評価に関する報告書」として,母語グループ別の正答率や識別力はもとより,無答率と重答率などの情報,さらには各選択肢の選択率も公開してきた。これらのデータを活かし,各文法項目の難易度を考慮した文法シラバスの構築に向けた試案を示した。