「大規模方言データの多角的分析」研究発表会 概要
- プロジェクト名
- 大規模方言データの多角的分析 (略称 : 大規模方言データ)
- リーダー名
- 熊谷 康雄 (国立国語研究所 時空間変異研究系 准教授)
- 開催期日
- 平成24年12月16日 (日) 9:30~17:20
- 開催場所
- 全国町村会館 ホールB (東京都千代田区永田町1-11-35)
「大規模方言データの多角的分析」ワークショップ : 言語地図と方言談話資料 概要
共同研究プロジェクト「大規模方言データの多角的分析」は研究の基盤となる大規模方言データの整備,ならびに,データが持つ可能性を引き出す多角的な研究の実践を通して,ことばの地域差の実態やその形成の解明に寄与する知見の獲得や,方法の開発を目指して来た。この3年間のプロジェクトを踏まえ,『日本言語地図』データベースや全国方言談話データベースをはじめ,全国規模のデータベースの活用・分析の実践の報告と討論を行い,大規模方言データの利用と研究について議論した。構築を推進してきた『日本言語地図』データベースの構築状況と公開についても報告した。データの整備と多角的な研究の実践に関する報告と討論を通して,データが持つ可能性を引き出すことを目指し,ことばの地域差の実態とその分析,資料や研究方法について,報告者,コメンテータ,参加者で議論を行った。
報告
- 全体説明: 「プロジェクトの紹介,データベースの説明など」
熊谷 康雄 - 報告1: 「方言昔話資料にみる語りの地域差―文末形式に着目して」
日高 水穂 - 報告2: 「大規模自然談話資料にみる受話法」
沖 裕子 - 報告3: 「用言準体法の分布と形式 (仮題) 」
大西 拓一郎 - 報告4: 「『日本語言語地図』にみる動物の鳴き声のオノマトペ」
竹田 晃子 - 報告5: 「全国方言調査から見た感動詞の地域差」
澤村 美幸 - 報告6: 「孤例は特殊な語か」
澤木 幹栄 - 報告7: 「言語地図にみる方言変化・共通語化LAJDB編」
鑓水 兼貴 - 報告8: 「LAJDBによる『日本言語地図』の計量的探索」
熊谷 康雄 - 報告9: 「共通語形の分布と伝播について」
小林 隆,熊谷 康雄
コメンテータ
岸江 信介 (徳島大学 教授),半沢 康 (福島大学 教授)
報告者
大西 拓一郎 (国立国語研究所 教授),沖 裕子 (信州大学 教授),熊谷 康雄 (国立国語研究所 准教授),小林 隆 (東北大学大学院 教授),澤木 幹栄 (信州大学 教授),澤村 美幸 (和歌山大学 講師),竹田 晃子 (国立国語研究所 特任助教),日高 水穂 (関西大学 教授),鑓水 兼貴 (国立国語研究所 プロジェクト非常勤研究員)[50音順]
進行
熊谷 康雄 (国立国語研究所 准教授)