「多文化共生社会における日本語教育研究」 研究発表会の「概要」
- プロジェクト名
- 多文化共生社会における日本語教育研究サブプロジェクト : 社会における相互行為としての「評価」研究
- リーダー名
- 宇佐美 洋 (国立国語研究所 日本語教育研究情報センター 准教授)
- 開催期日
- 平成24年6月3日 (日) 14:00~17:00
- 開催場所
- 国立国語研究所 1階 中会議室1
テーマ「学習者コーパスを活用した外国語教育研究」 発表概要
「『評価プロセスモデル』の作成と,評価研究の今後の発展について」宇佐美 洋 (国立国語研究所 准教授)
日本語学習者が書いた謝罪文を母語話者が評価するプロセスをモデル化した「評価プロセスモデル」作成の経緯を紹介するとともに,当プロジェクトで今後どのような方針により研究を推進していくべきかについて,参加者と議論を行った。
「評価の因果関係モデル ―日本語学習者に対する印象―」崔 文姫 (首都大学東京 助教)
共分散構造分析を用いて,日本語学習者である留学生の発話を母語話者がどのように捉え,印象を形成するのかを分析し,因果関係を明らかにする。因果関係モデルの作成過程について述べるとともに,今後の課題について論じた。
「話し合いを評価する ―評価指標の策定と評価の方法―」森本 郁代 (関西学院大学 教授)
大学生が,他者との利害や対立を調整しながら,共同で問題解決を行うための話し合い能力を身につけるための授業プログラムの開発を目標に,彼らが自分たちの話し合いをどのように評価するのかを印象評定と因子分析によって明らかにすることに関して発表を行った。