「形容詞節と体言締め文」「節連接へのモーダル的・発話行為的な制限に関する研究」共同研究発表会の「概要」

プロジェクト名,リーダー名
形容詞節と体言締め文:名詞の文法化 (略称 : 体言締め文)
角田 太作 (国立国語研究所 言語対照研究系 教授)

節連接へのモーダル的・発話行為的な制限に関する研究 (略称 : 五段階)
角田 太作 (国立国語研究所 言語対照研究系 教授)
開催期日
平成23年6月25日 (土) 13:00~19:00
平成23年6月26日 (日) 9:00~15:00
開催場所
国立国語研究所 多目的室

発表概要

平成23年6月25日 (土)

プロジェクトリーダー挨拶角田 太作 (国立国語研究所 言語対照研究系 教授)

挨拶と,研究成果の刊行についての相談。

「中国語の体言締め文」小野 秀樹 (東京大学)

中国語の体言締め文の意味的,形態的,および統語的な側面を考察した。

「海岸ツィムシアン語における五段階」笹間 史子 (大阪学院大学)

海岸ツィムシアン語 (カナダ) における五段階を,原因・理由節,条件節,譲歩節について,考察した。

「カクチケル語における五段階」八杉 佳穂 (国立民族学博物館)

カクチケル語 (グアテマラ) における五段階を,原因・理由節,条件節,譲歩節について,考察した。

「ハワイ語における五段階」塩谷 亨 (室蘭工業大学)

ハワイ語における五段階を,原因・理由節,条件節,譲歩節について,考察した。

全体質疑応答

平成23年6月26日 (日)

「アバル語における五段階」山田 久就 (小樽商科大学)

アバル語 (ロシア,ダゲスタン) における五段階を,原因・理由節,条件節,譲歩節について,考察した。

「ネワール語における五段階」桐生 和幸 (美作大学)

ネワール語 (ネパール) における五段階を,原因・理由節,条件節,譲歩節について,考察した。

「琉球語伊良部方言における五段階」下地理則 (群馬県立女子大学)

琉球語伊良部方言における五段階を,原因・理由節,条件節,譲歩節について,考察した。

全体質疑応答

プロジェクトリーダーの総括

今回も,二つのテーマともに,大きな進展があった。この二つのプロジェクトの研究成果が素晴らしい論文集として結実することは疑い無いと思う。
具体的には,下記などの進展があった。

1. 体言締め文

中国語にも見つかった。日本語の体言締め文とは違い,体言が文末に来る。正真正銘の体言締め文である。

2. 五段階

五段階の上での,接続マーカーの分布の仕方が,言語間でかなり違いがあることが分かった。
また,レベル4の表現には,モダリティーが密接に関係することが,一層明らかになった。
五段階の研究を通して,節連接だけでなく,モダリティーの研究にも大きく貢献できそうである。