「節連接へのモーダル的・発話行為的な制限」研究発表会 「概要」

プロジェクト名
節連接へのモーダル的・発話行為的な制限 (略称 : 「五段階」)
リーダー名
角田 太作 (国立国語研究所 言語対照研究系 教授)
開催日時
平成22年3月28日 (日) 9:00~15:00
開催場所
国立国語研究所 2階 多目的室

発表概要

(1) Five levels: summary so far角田 太作 (国立国語研究所 言語対照系 系長)

日本語,英語,ワロゴ語,ジャル語のデータをもとに,現段階での考察の結果を纏めた。

(2) Questionnaire for Five Levels角田 太作 (国立国語研究所 言語対照系 系長)

五段階を調査する際に使う質問票の素案をプロジェクトリーダーが用意しておいた。この質問票について,討議した。

(3) Five levels: Warrongo 「ワロゴ語」角田 太作 (国立国語研究所 言語対照系 系長)

ワロゴ語 (豪州) の概略を示した後,五段階について,今までの研究の成果を報告した。従属節の標識は6つしか無い。用法はレベル1からレベル3までであり,レベル4とレベル5の例は見つかっていない。

(4) Five levels: Djaru 「ジャル語」角田 太作 (国立国語研究所 言語対照系 系長)

ジャル語 (豪州) の概略を示した後,五段階について,今までの研究の成果を報告した。従属節の標識は5つしか無い。用法はレベル1からレベル3までであり,レベル4とレベル5の例は見つかっていない。

(5) 「エヴェン語とロシア語」
Modality of clause linkage in Even (Tungusic) with a side-look at Russian
Andrej MALCHUKOV (国立国語研究所 言語対照研究系 客員教授)

エヴェン語 (シベリア) の概略を示した後,五段階について,今までの研究の成果を報告した。更に,ロシア語も比較した。レベル1からレベル3は例が見つかりやすいが,レベル4とレベル5は例を見つけるのが難しい。