「通時コーパスの設計」研究発表会 「概要」

プロジェクト名
通時コーパスの設計 (略称 : 通時コーパス)
リーダー名
近藤 泰弘 (国立国語研究所 言語資源研究系 客員教授)
開催期日
平成22年3月3日 (水) 13:30~20:00
開催場所
国立国語研究所 2階 多目的室 (東京都立川市緑町10-2)

発表概要

「通時コーパス研究の展望と目標」近藤 泰弘 (国立国語研究所 言語資源研究系 客員教授)

本プロジェクトは,通時的なコーパスを作成するための基礎的な研究を行うことにある。本発表では,本プロジェクトの計画の概要と目標について述べる。同時に,従来の日本における通時コーパス研究をふり返り,その問題点および今後必要な課題についても述べる。

「通時コーパス構築のための情報基盤
―歴史的資料を対象とした UniDic と形態論情報データベース―」
小木曽 智信 (国立国語研究所 言語資源研究系 准教授)

通時コーパスの構築には形態素解析技術とデータベースシステムが欠かせない。本発表では,歴史的資料を対象とした形態素解析辞書 (中古和文 UniDic・近代文語 UniDic) と,解析結果を格納しその修正・管理・利用を行うための形態論情報データベースの概要を説明する。

「通時コーパスで見る語彙論的トポロジーとトランジション」山元 啓史 (東京工業大学留学生センター 准教授)

通時コーパスを使ってはじめてできる新しい研究あるいはやるべき研究とはどんな研究か,時間 / 時代を超えてできる相対的な言語の変化をとらえるためにはどのような通時コーパスの設計が理想的なのか,の2点について議論する。