「節連接へのモーダル的・発話行為的な制限」研究発表会 「概要」

プロジェクト名
節連接へのモーダル的・発話行為的な制限 (略称 : 五段階)
リーダー名
角田 太作 (国立国語研究所 言語対照研究系 系長)
開催期日
平成21年12月13日 (日) 9:00~15:00
開催場所
国立国語研究所 2階 多目的室

発表概要

日本語共通語角田 三枝 (立正大学)

下記の論文を用いて,角田三枝 (2004) 以降の研究の発展を報告した。
角田三枝 (2006) 「動詞「限ル」とその派生系 ―接続表現,文末表現,モダリティ― と文法化」『人間文化論叢』第8巻: 297-305. お茶の水女子大学大学院人間文化研究科.
日本語では,節・文の連接の違いを,動詞の活用範疇の違いで,示す場合がある。一方,英語などでは,節・文の連接に主に接続詞を用いる。従って,動詞の活用範疇の違いで,示すことは無い。これは,日本語(及び,日本語と類型論的に似ている言語)の特質かもしれない。

チベット語アムド方言海老原 志穂 (清泉女子大学)

チベット語アムド方言の概略を示した後,節連接へのモーダル的・発話行為的な制限について,今までの研究の成果を報告した。
原因・理由を表す接続詞,逆接を表す接続詞,条件を表す接続詞には,レベルIからレベルVまでの用法がある。