第八回 「対照言語学の観点から見た日本語の音声と文法」オンライン研究発表会 (後期) (2020年12月4日)

プロジェクト名・リーダー名
対照言語学の観点から見た日本語の音声と文法
窪薗 晴夫 (国立国語研究所 理論・対照研究領域 教授)
班名・リーダー名
音声研究班 「語のプロソディーと文のプロソディー」
窪薗 晴夫 (国立国語研究所 理論・対照研究領域 教授)
開催期日
2020年12月4日 (金) 15:00~16:00
開催場所
オンライン (ウェブ会議システム Zoom を使用)
参加費
無料
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プログラム

「式保存型の接尾辞と音調中和」 那須 昭夫 (筑波大学)

接尾辞「-かた (方) 」は動詞に後接して名詞を派生するが,その際に動詞の音調を継承する性質がある。たとえば「笑う (平板) 」「怒る (起伏) 」からの派生名詞のアクセントはそれぞれ「ワライカタ-が= (平板) 」「オコリカ]タ-が (起伏) 」となり,動詞の音調に対応した二型の対立が起こる。しかし,この対立は不安定で,平板動詞から派生される名詞が起伏式の音調をとる事例も見られる。たとえば「笑い方が」が起伏式の「ワライカ]タ-が」で実現されるような事例である。こうした起伏化が生じると,二型の音調対立が起伏一型に中和することになる。加えて,起伏式の型には次末型 (オコリカ]タ-が) と尾高型 (オコリカタ]-が) のゆれも見られるなど,派生名詞「V-かた」のアクセントは存外複雑である。本研究では録音調査を通じて「V-かた」のアクセントの実態を把握し,変異の動態に観察される諸特徴について萌芽的な知見を報告する。

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