第七回 「対照言語学の観点から見た日本語の音声と文法」オンライン研究発表会 (後期) (2020年11月27日)

プロジェクト名・リーダー名
対照言語学の観点から見た日本語の音声と文法
窪薗 晴夫 (国立国語研究所 理論・対照研究領域 教授)
班名・リーダー名
音声研究班 「語のプロソディーと文のプロソディー」
窪薗 晴夫 (国立国語研究所 理論・対照研究領域 教授)
開催期日
2020年11月27日 (金) 15:00~16:00
開催場所
Web会議 (Zoom を使用)
参加費
無料
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プログラム

「日本語におけるテキストセッティングと音韻構造」 田中 真一 (神戸大学)

テキストセッティング (あらかじめ決められたスロットに語・句のリズム単位を揃えること) の方策には,種々の言語学的要因が関与する。本発表では「ラーソラ」 (定延2005),野球声援 (田中1999, 2008, Ito et al. 2019),「4x+1」定型歌など異なるタイプのテキストセッティングの分析を通して,それらに共通して見られる方策と言語構造との関係を報告する。まず,「ラーソラ」について入力の長さと音節配列によって異なる型が見られることを新たに示すとともに,それらが野球声援と概ね共通するセッテングであることを指摘する。また,日本語の歌謡にモーラと音節にもとづく「4x+1」の構造を持つ歌が生産的に見られることを示し,各小節内で歌詞に規則的な調整の行われることを報告する。とくに,各行末の「4+1」の部分において,一方では定型詩との,他方では野球声援との共通の調整が行われることを示す。また,形態構造との関わりにおいて,助詞の付加・脱落の選択に4モーラを指向した調整が見られ,オノマトペの「と」付加 (那須1995, 田守・スコウラップ1999) との並行性を示すとともに,助詞と内容語の位置にも規則性の見られることを報告する。

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