「訓点資料の構造化記述」研究発表会
- プロジェクト名
- 訓点資料の構造化記述
- リーダー名
- 高田 智和 (国立国語研究所 理論・構造研究系 准教授)
- 開催期日
- 平成22年7月9日 (金) 10:00~15:00
- 開催場所
- 国立国語研究所 1階 中会議室
発表概要
発表者以外は,タイトル・内容ともすべて予定です。
漢文訓読史研究を学ぶ学生の視点小助川 貞次 (富山大学)
漢文訓読史に関して大学教育で使える概説書や資料集はほとんど存在せず,若手研究者も極めて少ない。このままでは漢文訓読史研究は絶滅危惧研究種として博物館標本になることは間違いない。一方で大学教育における学生の視点には,このような危機的状況を救うヒントが隠されている。富山大学における2004年から2010年までの取組の中からこのヒントを探る。
小学の受容と訓読に関する日韓比較研究呉 美寧 (韓国 崇実大学校)
小学の受容様相は,日本と韓国との間で大きく異なる。これは,朝鮮王朝において政治・社会体制に直結し,一方,江戸時代日本において外来思想であった,朱子学の両国における位相の違いを背景とする。小学の注釈書の解釈や訓読においても,朝鮮王朝では固定的,江戸時代日本では一様でなく,両国の経書学問の違いを反映している。