人間文化研究機構第21回公開講演会・シンポジウム「海を渡った日本語」

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日時平成25年9月1日 (日)13:00~17:00 (開場12:30)
会場一橋講堂
(東京都千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター2階)
会場への経路 [ PDF | 74KB]
定員400名 (先着順,事前申込制)
聴講料無料
主催人間文化研究機構
担当機関国立国語研究所
後援文部科学省

開催概要

世界にはハワイや満州,ブラジルなど,現在でも日本語が使用される地域が存在する。それぞれの地域に渡った移民 (植民) が現地の言語や文化と接触する中で,変容が生じた。その結果,海外の日本語コミュニティでは,日本国内の日本語文化とは異なった,独自の日本の言語文化が形成された。

その日本の言語文化は,さまざまな側面から捉えられる。例えば,彼らの言語 (日本語や現地の言葉の習得,維持),マスメディア (新聞,テレビ,ラジオ放送),音楽をはじめ,文学,移民史,経済,歴史などである。これらの分野のそれぞれにおいて,海外の日本語コミュニティを対象にした研究が行われている。もちろんその研究成果は,国内外の学界・社会に発信されている。

その一方でこのテーマについて,学際的な形で研究成果を公表する機会はほとんどない。海外の日本語コミュニティに見られる様々な現象は,現代日本社会を考える上でも多くの示唆を与えてくれる。この点で,本シンポジウムでは日本語学,日本学,歴史学,音楽学,文化人類学といった学際的な立場から,この現象を紹介する立場をとる。

本シンポジウムは,それぞれの研究分野のアプローチから見た「日本語」の姿を紹介し,海外の日本語コミュニティについての理解を深めていただく場としたい。

プログラム

主旨説明「海を渡った日本語を見つめる」
朝日 祥之 (国立国語研究所)
講演1 「台湾に生まれた日本語系クレオール語」
真田 信治 (奈良大学 / 国立国語研究所)
講演2 「ハワイの近現代と日本語 ―1930~40年代の街のくらしから―」
原山 浩介 (国立歴史民俗博物館)
講演3 「海を渡った日本語と音楽 ―パラオの歌を事例に―」
小西 潤子 (沖縄県立芸術大学)
講演4 「日系人と日本語」
小嶋 茂 (海外移住資料館 / 早稲田大学 移民・エスニック文化研究所)
講演5 「米国日系人の言語使用 ―カタカナ表記の『揺れ』を中心に」
森本 豊富 (早稲田大学)
パネルディスカッション
パネリスト : 真田 信治,原山 浩介,小西 潤子,小嶋 茂,森本 豊富
コーディネーター : 朝日 祥之

お問い合わせ

国立国語研究所 管理部研究推進課
TEL 042-540-4374
FAX 042-540-4334