[[ディスカッション観察支援ツール FishWatchr]] #navi(../) * 0.はじめに [#pba124c0] ここでは,議論の録画・録音ファイル(以後,メディアファイル)を再生しながら,注釈づけを行う方法を説明します。 //&size(20){&color(red){本ページは現在構築中です};}; * 1.基本的な利用の流れ [#r6d7d5b5] *3.1 映像・音声ファイルを再生しながら注釈づけする [#yb7794ec] ここでは,ディスカッションの録画・録音ファイル(以後,メディアファイル)を再生しながら,注釈づけを行う方法を説明します。 **3.1.1 基本的な利用の流れ [#r6d7d5b5] 基本的な利用の流れは,次のとおりです。 + [[準備>../2.準備]]が整っているか確認してください。 + メディアファイルを再生します。 + ビデオを見ながら,注釈をつけていきます。 + 注釈結果を保存します。 * 2.メディアファイルの再生 [#kc4751b3] **3.1.2 メディアファイルの再生 [#kc4751b3] まず,FishWatchr を起動してください。 メディアファイルの再生は,下記の再生ボタン(▶)を押すか,[ファイル]⇒[ファイルを開く]を実行して下さい。すると,ファイル選択画面になりますので,再生したいビデオのファイルを選択して下さい。 メディアファイルを再生するには,次の三つの方法があります。 - メディアファイルを FishWatchr にドラッグ&ドロップする。 - 下記の再生ボタン(▶)を押して,メディアファイルを指定する - [ファイル]⇒[ファイルを開く]を実行して,,メディアファイルを指定する ネットワーク上のファイルや YouTube のビデオを再生することもできます。その場合は,[ファイル]⇒[URLを開く]でURL を指定して下さい。 #ref(./play_button.png,center,wrap,80%) 再生状態では再生ボタンのマークが ▶ から,〓になります。〓の状態でボタンを押すと,一時停止となります。再生を終了したければ,終了ボタン(■)を押して下さい。終了ボタンを押した後,別のメディアファイルを再生するには,[ファイル]⇒[ファイルを開く]を実行して下さい。 再生状態では再生ボタンのマークが ▶ から,〓になります。〓の状態でボタンを押すと,一時停止となります。再生を終了したければ,停止ボタン(■)を押して下さい。停止ボタンを押した後,別のメディアファイルを再生するには,[ファイル]⇒[ファイルを開く]を実行して下さい。 ◀◀ と ▶▶ は,ぞれぞれ後方,前方のスキップです。デフォルトの設定では,スキップ量は5秒です。スキップ量を変更するには,[オプション]⇒[スキップ時間]で指定してください。単位はミリ秒です。 #ref(./fishwatchar_example1.png,65%) RIGHT:ビデオ欄の画像は,[[Paul Bogush: Middle School Fish Bowl Discussion>http://www.youtube.com/watch?v=RwxnBv-dNBI]][www.youtube.com]から引用 #ref(./fw_example01.png,center,65%) RIGHT:ビデオ欄の画像は,[[Paul Bogush: Middle School Fish Bowl Discussion>https://www.youtube.com/watch?v=RwxnBv-dNBI]][www.youtube.com]から引用 * 3.注釈づけ [#y64a90ec] 注釈用ボタンを押すと,その再生位置(一時停止時の場合は停止位置)に注釈がつきます。注釈づけされる次のとおりです。 **3.1.3 注釈づけ [#y64a90ec] 注釈用ボタンを押すと,その再生位置(一時停止時の場合は停止位置)に注釈がつきます。ボタンは,キーボードからも押すことができます。例えば,左から2番目のボタンを押す場合は,ALTキー(Mac OS X の場合は,commandキー)を押しながら,「2」を押して下さい。注釈づけされる情報は,次のとおりです。 #ref(./annotation_example1.png,center,wrap,80%) #ref(./annotation_example01.png,center,wrap,80%) - 時間(再生開始からの経過時間) - 注釈者 - 話者 - ラベル - セット(注釈づけ) - 注釈者([注釈]⇒[注釈者名]で設定) - 話者([注釈]⇒[話者]で設定) - ラベル([注釈]⇒[ラベル]) - セット(注釈づけ活動を区別するためのID。自動で付与されます) - コメント ボタンを押した時に付与される情報は,「話者」だけ/「ラベル」だけ/「話者」「ラベル」の両方,の3通りがあります。注釈づけの内容・状況に応じて,[注釈]メニューの次の項目を変更してください。 では,次のように,(「時間」列),注釈者名,討論者名が記録されます。より詳細な注釈が必要であれば,次節の「注釈の修正」の段階で行います。 :[注釈]→[討論者優先] / [ラベル優先]|デフォルトでは,「話者優先」です。「ラベル優先」にすると,注釈用ボタンが話者ではなく,ラベルごとに表示されるようになります。 :[注釈]→[同時注釈]| --この項目にチェックを入れると,注釈用ボタンを押した時に,「話者」「ラベル」両方の情報を付与できるようになります。ボタンの表示順序は,[注釈]→[話者優先] / [ラベル優先]でチェックされている方が先になります。例えば,「ラベル優先」で同時注釈を行うと,まず,ラベルごとに注釈用ボタンが表示され,ボタンを押すと,話者選択の注釈用ボタンが現れるようになります。 -- CTRL キーを押しながら,数字ボタンを押すと,同時注釈の状態が一時的に逆になった状態で,アノテーションボタンを押すことができます。 --- 例えば,同時注釈の状態で,CTRL キーを押しながら 1 を押すと,「話者1」のみの入力となり,ラベル入力用のボタンは表示されません。 --- 逆に,非同時注釈の状態で,CTRL キーを押しながら 1 を押すと,同時注釈状態になるので,「話者1」入力後,ラベル入力用のボタンが現れます。 --- &color(red){注意};:Mac OS X の場合,CTRL + 1 には,OSの設定により,「ディスクトップ1へ切り替え」が割り当てられています。「システム環境設定 > キーボード > ショートカット > Mission Control > ディスクトップ1へ切り替え」のチェックを外してください。 **3.1.4 注釈データの保存 [#w8e6feb7] 付与した注釈結果を保存するには,[ファイル]⇒[保存]を実行してください。CTRL-s でも同様に保存が実行されます。 ボタンを押した時に付与される情報を調節するには,画面上部の[注釈]メニューの次の項目を変更してください。 :[注釈]→[討論者優先] / [ラベル優先]|デフォルトでは,「討論者優先」です。「ラベル優先」にすると,注釈用ボタンが討論者ではなく,ラベルごとに表示されるようになります。 :[注釈]→[同時注釈]|この項目にチェックを入れると,注釈用ボタンを押した時に,「討論者」「ラベル」両方の情報を付与できるようになります。ボタンの表示順序は,[注釈]→[討論者優先] / [ラベル優先]でチェックされている方が先になります。例えば,「ラベル優先」で同時注釈を行うと,まず,ラベルごとに注釈用ボタンが表示され,ボタンを押すと,討論者選択の注釈用ボタンが現れるようになります。 保存結果は,注釈対象の動画ファイルとは独立したファイルに記録されます。注釈ファイルの拡張子は,.xml です。例えば,test.mp4 という動画ファイルであれば,test.mp4.xml に注釈が保存されます。注釈ファイルは,注釈対象のメディアファイルと関連付けられますので,同一フォルダに置くようにして下さい。 * 3.注釈の修正 [#v42a92d6] 注釈リスト欄の注釈は,ビデオの再生,一時停止中に修正することができます。修正は「注釈者」「話者」「ラベル」「コメント」列に対して行うことができます。このうち,「注釈者」「コメント」列は自由記述,「話者」「ラベル」列は一覧からの選択記述となります。 注釈ファイルを読み込むには,再生時のファイル選択で指定して下さい。注釈データが読み込まれると同時に,メディアファイルが再生されます。前述のとおり,メディアファイルは,注釈ファイルと同一フォルダに置いて下さい。 注釈を修正する際に便利な機能を次に挙げます。 - 注釈位置からの再生: 再生したい注釈の「番号」か「時間」列をダブルクリックしてください。デフォルトの設定では,注釈時間の2秒前から再生されます。 - 再生位置のコメント表示: 注釈リスト欄で,CTRL-j を押すと,現在の再生位置に対する注釈にジャンプします。 **3.1.5 その他の機能 [#n5cc78a3] - ''注釈位置からの再生'': 再生したい注釈の「番号」か「時間」列をダブルクリックしてください。デフォルトの設定では,注釈時間の2秒前から再生されます。設定は,[オプション]⇒[再生位置の補正]で変更できます。 - ''再生位置の注釈表示'': 注釈リスト欄で,CTRL-j を押すと,現在の再生位置に対する注釈にジャンプします。 - ''注釈連動再生モード'': [オプション]⇒[注釈連動再生] (CTRL-y) をチェックすると,再生位置と注釈の表示が連動するようになります。 - ''コメントの削除'': 当該のコメントにカーソルを移動し,右クリックしてください。ポップアップウィンドウから,[列の削除]を実行してください。 - このほか,次のような機能があります。これらの機能は,[コントロール]メニューから実行できます。 -- 再生速度の調節 -- キーボードによる再生・一時停止操作 -- 前後の注釈の注釈位置からの再生 -- 前後の注釈位置からの再生 #navi(../) * 4.注釈の保存 [#w8e6feb7] 付与した注釈の情報を保存するには,ビデオ再生,もしくは,一時停止時に,[ファイル]→[保存]を実行してください。CTRL-s でも同様に保存が実行されます。 保存結果は,注釈対象の動画ファイルとは独立したファイルに記録されます。注釈ファイルの拡張子は,.fwt です(&color(red){ver.0.7以降では,.xml になりました。};)。例えば,test.mp4 という動画ファイルであれば,test.mp4.fwt に注釈が保存されます。 + [[準備: 注釈者,討論者の情報などを設定します>../準備]] + 注釈: ビデオを見ながら,注釈をつけていきます + 修正: 注釈の修正やより詳細な注釈づけを行います + 保存: 注釈結果を保存します 下の図は,議論を録画したビデオを見ながら,注釈をつけている例です。画面下の「注釈用ボタン」を押すと,再生中の位置に注釈が記録され,「注釈リスト」欄に時間順に並べられます。例えば,「ユーザ1」のボタンを押すと,ユーザ1に対する注釈がタイムスタンプとともに記録されます。「注釈リスト」欄の情報は,適宜修正することができます。 #ref(./fishwatchar_example1.png,65%) RIGHT:ビデオ欄の画像は,[[Paul Bogush: Middle School Fish Bowl Discussion>http://www.youtube.com/watch?v=RwxnBv-dNBI]][www.youtube.com]から引用 * 2.ビデオを見ながら注釈をつける [#t28f811f] ** 2.1 ビデオの再生 [#wad28dc0] 準備が終わったら,議論のビデオを再生してみましょう。再生するには,再生ボタン(ウィンドウ中央の▶ボタン)を押して下さい。すると,ファイル選択画面になりますので,再生したいビデオのファイルを選択して下さい。 |&ref(./play_button.png,80%);| 再生状態では再生ボタンのマークが ▶ から,〓になります。〓の状態でボタンを押すと,一時停止となります。再生を終了したければ,終了ボタン(■)を押して下さい。ただし,終了した場合,再開するには,ファイルの指定からやり直しになります。 ◀◀ と ▶▶ は,ぞれぞれ後方,前方のスキップです。デフォルトの設定では,スキップ量は5秒です。スキップ量を変更するには,[オプション]→[スキップ時間]で指定してください。単位はミリ秒です。 ** 2.2 注釈づけ [#y64a90ec] 注釈用ボタンを押すと,その再生位置(一時停止時の場合は停止位置)に注釈がつきます。デフォルトの設定では,次のように,再生開始からの経過時間(「時間」列),注釈者名,討論者名が記録されます。より詳細な注釈が必要であれば,次節の「注釈の修正」の段階で行います((このように注釈の段階を分けているのは,FishWatchr を用いた実践では,Fishbowl 形式の議論中にリアルタイムで注釈づけすることを想定しているためです。))。 |&ref(./annotation_example1.png,80%);| ボタンを押した時に付与される情報を調節するには,画面上部の[注釈]メニューの次の項目を変更してください。 :[注釈]→[討論者優先] / [ラベル優先]|デフォルトでは,「討論者優先」です。「ラベル優先」にすると,注釈用ボタンが討論者ではなく,ラベルごとに表示されるようになります。 :[注釈]→[同時注釈]|この項目にチェックを入れると,注釈用ボタンを押した時に,「討論者」「ラベル」両方の情報を付与できるようになります。ボタンの表示順序は,[注釈]→[討論者優先] / [ラベル優先]でチェックされている方が先になります。例えば,「ラベル優先」で同時注釈を行うと,まず,ラベルごとに注釈用ボタンが表示され,ボタンを押すと,討論者選択の注釈用ボタンが現れるようになります。 * 3.注釈の修正 [#v42a92d6] 注釈リスト欄の注釈は,ビデオの再生,一時停止中に修正することができます。修正は「注釈者」「話者」「ラベル」「コメント」列に対して行うことができます。このうち,「注釈者」「コメント」列は自由記述,「話者」「ラベル」列は一覧からの選択記述となります。 注釈を修正する際に便利な機能を次に挙げます。 - 注釈位置からの再生: 再生したい注釈の「番号」か「時間」列をダブルクリックしてください。デフォルトの設定では,注釈時間の2秒前から再生されます。 - 再生位置のコメント表示: 注釈リスト欄で,CTRL-j を押すと,現在の再生位置に対する注釈にジャンプします。 - このほか,次のような機能があります。これらの機能は,[コントロール]メニューから実行できます。 -- 再生速度の調節 -- キーボードによる再生・一時停止操作 -- 前後の注釈の注釈位置からの再生 * 4.注釈の保存 [#w8e6feb7] 付与した注釈の情報を保存するには,ビデオ再生,もしくは,一時停止時に,[ファイル]→[保存]を実行してください。CTRL-s でも同様に保存が実行されます。 保存結果は,注釈対象の動画ファイルとは独立したファイルに記録されます。注釈ファイルの拡張子は,.fwt です(&color(red){ver.0.7以降では,.xml になりました。};)。例えば,test.mp4 という動画ファイルであれば,test.mp4.fwt に注釈が保存されます。 //* 実際の議論を観察しながら注釈をつける [#q2dc586f] // |番号|注釈に付与される連番| // |時間|ビデオ開始からの経過時間| // |注釈者|注釈した人| // |話者|| // |ラベル|| // |メモ|| // このように注釈用ボタンを用いた注釈づけは非常に簡易なものであり,必要があれば,別途詳細化する方針で設計されています。これは,FishWatchr での注釈づけが Fishbowl 形式の議論中にリアルタイムで行うことを想定しているためです。ボタン操作のみの簡易的な注釈を行い,必要があれば,