FishWatchr の基本的な機能は,議論の観察と注釈づけを支援することです。ここでは,議論を録画したビデオを見ながら,注釈づけを行う方法を説明します。
基本的な利用の流れは,次のとおりです。
下の図は,議論を録画したビデオを見ながら,注釈をつけている例です。画面下の「注釈用ボタン」を押すと,再生中の位置に注釈が記録され,「注釈リスト」欄に時間順に並べられます。例えば,「ユーザ1」のボタンを押すと,ユーザ1に対する注釈がタイムスタンプとともに記録されます。「注釈リスト」欄の情報は,適宜修正することができます。
準備が終わったら,議論のビデオを再生してみましょう。再生するには,再生ボタン(ウィンドウ中央の▶ボタン)を押して下さい。すると,ファイル選択画面になりますので,再生したいビデオのファイルを選択して下さい。
再生状態では再生ボタンのマークが ▶ から,〓になります。〓の状態でボタンを押すと,一時停止となります。再生を終了したければ,終了ボタン(■)を押して下さい。ただし,終了した場合,再開するには,ファイルの指定からやり直しになります。
◀◀ と ▶▶ は,ぞれぞれ後方,前方のスキップです。デフォルトの設定では,スキップ量は5秒です。スキップ量を変更するには,[オプション]→[スキップ時間]で指定してください。単位はミリ秒です。
注釈用ボタンを押すと,その再生位置(一時停止時の場合は停止位置)に注釈がつきます。デフォルトの設定では,次のように,再生開始からの経過時間(「時間」列),注釈者名,討論者名が記録されます。より詳細な注釈が必要であれば,次節の「注釈の修正」の段階で行います*1。
ボタンを押した時に付与される情報を調節するには,画面上部の[注釈]メニューの次の項目を変更してください。
注釈リスト欄の注釈は,ビデオの再生,一時停止中に修正することができます。修正は「注釈者」「話者」「ラベル」「コメント」列に対して行うことができます。このうち,「注釈者」「コメント」列は自由記述,「話者」「ラベル」列は一覧からの選択記述となります。
注釈を修正する際に便利な機能を次に挙げます。
付与した注釈の情報を保存するには,ビデオ再生,もしくは,一時停止時に,[ファイル]→[保存]を実行してください。CTRL-s でも同様に保存が実行されます。
保存結果は,注釈対象の動画ファイルとは独立したファイルに記録されます。注釈ファイルの拡張子は,.fwt です(ver.0.7以降では,.xml になりました。)。例えば,test.mp4 という動画ファイルであれば,test.mp4.fwt に注釈が保存されます。