「文章理解研究」では、日本語学習者がどのように文章理解を行っているか、その読解過程を調査・収集した「日本語学習者の文章理解過程データベース」を公開しています。
石黒圭編著(2020)『文脈情報を用いた文章理解過程の実証的研究―学習者の母語から捉えた日本語理解の姿』ひつじ書房は本データベースに基づいて執筆されています。
「日本語学習者の文章理解過程データベース」の中には、4種類のデータがあります。「語彙の理解」、「文脈の理解」、「全体の理解」、「アイ・トラッキング」です。
各データの概要については、下記をご参照ください。それぞれのデータや調査方法等については、左側のメニューから各ページへお進みください。
語彙の理解
日本語学習者が知らない言葉を見たときに、何を手がかりに意味の推測をしているのかを、学習者の母語を用いて調査・収集したインタビューデータです。
※一部、日本語母語話者のデータもあります
文脈の理解
日本語学習者が、連続する文の関係や複雑な文の構造を、どのように推測したり理解したりしているのかを、学習者の母語を用いて調査・収集したインタビューデータです。
※一部、日本語母語話者のデータもあります
全体の理解
日本語学習者が、文章全体にわたる話題の連続や段落の展開、文章の主題を、どのように推測したり理解したりしているのかを、学習者の母語を用いて調査・収集したインタビューデータです。
アイ・トラッキング
日本語学習者が文章を読む際の視線の動きを物理的に観察することによって、文章理解のプロセスを解明するために調査・収集した実験データです。
※一部、日本語母語話者のデータもあります