調査内容

こちらのページでは、「学部生ピア・レスポンス」の教室談話データをどのように収集したのか、調査の内容を説明します。

1.目的と意義

アカデミック・ライティング技術の習得を目的とした日本人法学部生の初年次教育のピア・レスポンスの授業において、他の学習者のアドバイスや教師の添削・コメントが、学習者の作文の推敲にどのような影響を与えているか、日本語母語話者の文章執筆過程の可視化を目指し、調査をしました。

2.調査協力者

授業では16名(男性9名、女性7名)の日本人法学部生(1年生)が参加し、調査に協力してくれました。

3.調査方法

全14回の授業のうち9回分の授業でピア・レスポンス活動を行い、そのときの談話をICレコーダーで録音しました。今後、談話の文字化データを公開予定です。
毎回の授業のテーマは以下の表のとおりです。

授業テーマ一覧
授業回数 ピア・レスポンス活動の有無 授業テーマ
第1回 × オリエンテーション
第2回 × 文献を引用する
第3回 ×
第4回
第5回 術語を定義する(定義と比較)
第6回
第7回 問いを立てる(問いと論証)
第8回
第9回 × 国際関係を論じる
第10回
第11回 法解釈を論じる
第12回 ×
第13回 法律を作る
第14回

4. データの保存方法

調査で得られたデータは、国立国語研究所内のみアクセス可能なサーバ内蔵のハードディスク、及びバックアップ用のハードディスク内に保存し、アクセスを許可した者以外利用できないように管理しています。また、匿名化されていない文書については、同所内にて施錠保管しています。

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