国際シンポジウム報告

新プロ「日本語」国際シンポジウムが国連大学において下記のとおり開催 された(第6回国立国語研究所国際シンポジウムとの共同開催)。「国際 社会と日本語」をテーマに,16日は,研究班1の「日本語観国際センサス 」を中心に,17日は,研究班2~4の各班から実証的調査研究の成果につ いて,それぞれ発表と討論が行われた。続いて行われたデモンストレーシ ョンでは今後に向けて実のある意見交換が行われた。
   




1998年12月16日(水)

[午前の部]

◎開会挨拶 甲斐 睦朗 国立国語研究所長

◎祝  辞 林田 英樹 文化庁長官

○総合講演
「国際社会と日本語―新プロ「日本語」をもとにして―」

水谷 修(名古屋外国語大学)

○研究発表  [司会 最上 勝也(NHK放送文化研究所)]
「日本語のいま」
江川 清(国立国語研究所)
「世界の言語状況と日本語の市場価値」
井上史雄(東京外国語大学)
コメント 庄司博史(国立民族学博物館)

[午後の部]

○研究発表
「どんな日本語が世界に知られているか
   ―国際センサスQ38とQ39の分析―」

石野博史(城西国際大学)
「日本・日本語の印象形成とその変化」
姜 錫祐(韓国・カトリック大学校)
コメント 平高史也(慶應義塾大学)

○研究発表 
「ポストモダンの価値観と言語意識
   ―母語・英語・日本語をめぐって―」

真鍋一史(関西学院大学)
「イメージの中の日本」
鈴木達三(帝京平成大学)
コメント 吉野諒三(統計数理研究所)

○総合発表 
「調査とデータの科学」
林知己夫(統計数理研究所)

○総合コメント 
ウルリッヒ・アモン(ドイツ・デュースブルク大学)
徳川宗賢(学習院大学)

○質疑応答・フロア討論

1998年12月17日(木)

[午前の部]

○総合講演
「言語行動における文化摩擦―ビデオ刺激調査から―」

杉戸清樹(国立国語研究所)
「日本語らしい韻律に向けて:
  アクセント聞き取りテストと練習用ソフトの開発」

西沼行博
  (フランス科学研究センター言語音声研究所)
「放送通訳の聞きやすい速度とは?
   ―ビデオ調査による視聴者の反応―」

木佐敬久(NHK放送文化研究所)

[午後の部]

○デモンストレーション
「言語行動における文化摩擦
   ―ビデオ刺激調査のデモンストレーション―」

杉戸清樹(国立国語研究所)
「アクセント練習ソフトウエアNARA」
クリストフ・グイラン/ 西沼行博
  (フランス科学技術センター言語音声研究所)
「アクセント聞き取り自学自習システム
   ―マルチメディア10カ国語版Win+Mac対応―」

河合雅仁(新プロ協力者)
西郡仁朗(東京都立大学)
岩田之男(新プロ協力者)
鮎澤孝子(東京外国語大学)
「放送通訳の聞きやすい速度とは?
   ―ビデオ調査による視聴者の反応―」

木佐敬久(NHK放送文化研究所)

デモンストレーションの様子

○パネルディスカッション
「国際社会における日本語」

[司会 米田正人(国立国語研究所)]
「日本語の国際普及を急ごう!」
鈴木孝夫(慶應義塾大学)
「「日本語普及」と軍事力」
宮島達夫(京都橘女子大学)
「常識のグローバル・スタンダード獲得の必要」
シュテファン・K・カイザー(筑波大学)
「日本語の世界化・国際化・グローバル化
   ―言語の価値及び功利をめぐって―」

フロリアン・クルマス(中央大学)
「日本語の国連公用語化問題について考える」
佐藤和之(弘前大学)

◎閉会挨拶 柴田武(東京大学)



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