ホーム » コラム » 韓国語の擬態語と日本語の擬態語の比較 [ぺこぺこ]

コラム - 韓国語 [ぺこぺこ] -

 韓国語ではお腹がとてもすいているときに、よくお腹の中から「コルルッ・コルルッ()」という音がすると言います。もし、韓国人と同席していて「お腹からコルルッ・コルルッと音がします( )」と言われたら、それは日本語の「ごろごろ」のように、お腹の調子が悪い時の音ではなく、お腹がすいているという意味なので早く食事にしたほうがいいです。

 日本語のお腹がすいているときの様子を表す「ぺこぺこ」は、アルミやペットボトルを押して、表面がへこんだり、また戻ったりするときの様子を表します。お腹がすきすぎると、お腹がへこむ感じがこれと似ているからだと思います。

 ところで、韓国人学習者にとって理解しにくい「ぺこぺこ」の意味は「課長はいつも社員にはとてもいばっているが、社長の前ではぺこぺこしている」の「ぺこぺこ」です。どうしてお腹がすいているときと、社長にいい態度を見せるときの「ぺこぺこ」が同じなのかがとても理解しにくいです。韓国語では上司によく見せるための「ぺこぺこ」は、「グッシン・グッシン()」と言います。例えば、「鈴木さんは、上司の前ではいつもグッシン・グッシン(ぺこぺこ)している」と言います。しかし、「グッシン・グッシン()」は、卑怯である、ゴマをすっているというあまりよくないイメージとして使います。