ホーム » コラム » 韓国語の擬態語と日本語の擬態語の比較 [あっさり]

コラム - 韓国語 [あっさり] -

 「あっさり」は、日本語がわからない韓国人にとってもどこかで聞いたことのある言葉です。韓国語での表記も日本語の発音のまま「アッサリ()」と書きます。ただ、韓国語で用いられている「あっさり」は、日本語の「あっさり」の意味とは異なります。日本語の場合は、味(日本の料理はあっさりしている)、性格(兄はあっさりした性格だ)、断り方(映画の誘いをあっさり断られた)など、複数の使い方を持っていますが、韓国語の「アッサリ()」は、「味」、「性格」、「断り方」の意味ではなく、主に相手にアドバイスをするときに用いられます。例えば、(友達に恋愛相談を受けている場面)友達が付き合っている彼氏の話をいろいろと聞いていると、その彼氏の行動からは友達に愛情があるとは思えない、そこで「そんな男なら、アッサリ() 別れたほうがいいよ」と言います。また、友だちと旅行の打ち合わせをしている場面で、「どうせ途中で合流するんだったら、アッサリ() 最初からレンタカーを借りて一緒に出発したほうがいいんじゃない?」と言います。このように、韓国語での「アッサリ()」は、相手に「こうしたほうがいいのでは」というアドバイスの意味として用います。