【擬音語って? 擬音語って?】

擬音語(擬声語)とは,「ばたんとドアが閉まる」の「ばたん」,「犬がわんわん鳴く」の「わんわん」のような音や声を表すものです。
また,擬態語は,「ぐっすり眠る」の「ぐっすり」,「きらきら星」の「きらきら」のように,人や物の様子を表す言葉です。
擬音語は,日本人が聞こえる音や声をそのまま表現したものですが,擬態語は,本当は音や声を出さないけど,その状態を音によって象徴的に表している言葉なので,その状態を理解しないと難しいかもしれません。
しかし,これらを上手に使うと日本語がとても豊に表現ができるようになります。

このサイトは,日常よく使われる擬音語・擬態語を取り上げてみました。
例文やマンガを参考に,擬音語・擬態語を使い方を理解してみましょう。

【日本とマンガ】

日本では,電車の中でマンガを読む大人がたくさんいます。今やマンガは子供だけのものではありません。大人も楽しめるものであり,文化の一つとして社会的にも受け入れられています。

マンガは,少年向け,少女向け,成人男性向け,成人女性向けなど,それぞれの年代や性別に合わせて売られており,本屋や駅の売店でも手軽に買うことができます。さらに,マンガには難しい経済問題や歴史,古典文学などを扱うものもあり,学習書としても利用されています。

外国人が日本語を勉強するときも,日本のマンガを手に取ることで,日本の文化や生活・習慣に触れることができると思います。ですから,マンガに出てくるセリフやストーリーが読んでわかった というだけでなく,日本の風習や風土,日本人の国民性などにも目を向けてみてください。それらがわかってくると,マンガの裏に隠されている面白さを感じることができ,もっと楽しく読めるかもしれません。

このサイトに載せたマンガには,できるだけ日本事情的な面を取り入れた日常の場面が描かれています。それで,日本で生まれ育っていない人や日本に来たことがない人にとっては,少し わかりにくい場面があるかもしれません。場面や状況がわからなかったり,マンガの面白さがわからなかったりしたら,是非,知らせてください。また,「私の国でも同じようなことがある」 「私の国とは、風習や国民性がまったく違う」というようなことがあったら,それも紹介してください。

【このサイトについて】

日本語の擬音語・擬態語は,日本人の感覚や感情を豊かに表現する言葉として日常生活の中で非常によく使われています。
擬音語・擬態語は音の響きと意味が結びついているという特徴を持っていますから,日本語を母語としない外国人には,意味や使い方を理解するのがなかなか難しいと言われています。
そして,日本語の辞書や教科書・教材は十分な解説を用意しているとは言えません。

このサイトは,擬音語・擬態語(オノマトペ)が持っている日本人の情意的な側面を,文字・音・画像などのマルチメディアを活用することによってWebサイトとして世界に発信し,擬音語・擬態語を通して日本文化に対する理解を深めてもらうことを目指して作られました。

ここに載せられている文例や会話例は,雑誌や日常会話,インターネットの各種サイトなどを参考にして作られています。用例の中には,自分はこのような使い方はしないというものもあるかもしれませんが,同じ日本人でもいろいろな使い方をしているという発見につなげていただければ幸いです。

日本語を教えている方に限らずどなたでも,外国人に擬音語・擬態語の意味を尋ねられたときなど、ここにある用例や漫画を参考にしていただければと思います。また,ご覧になった方からぜひ多くのご意見をいただき,このサイトをより充実したものにしていきたいと思っています。

制作者

用例・会話作成者: 三上京子( 朝日カルチャーセンター )
イラスト・マンガ: 国府田晶子
担当: 高橋悦子( 国立国語研究所 )

更新履歴

2007/04/03 : 「カテゴリー別ページ」を更新
2007/04/03 : 「五十音別ページ」追加
2007/06/19 : 「いろんな場面」追加